今回のタイトルはXjapanギタリストのhideのソロシングル『MISERY』冒頭の歌詞です。
（公式のPVも添付しておきます）
前回の歌詞考察で『ROCKET DIVE』をさせてもらったので流れで言えば『 ROCKET DIVE』と３部作との言われている『ピンクスパイダー』や『ever free』と思ったのですが・・・
『MISERY』が紹介したさ過ぎる衝動に駆られて順番なんて関係あるかい！！ってことでこちらの歌詞考察を勝手にさせてもらいます。
hideの歌はどれも素敵で大好きで１番とか２番とか決められるものではないのですが、どの歌よりも別格に優しく爽快なテンポと歌詞にhideらしさが滲み出ている曲だと思います。
『MISERY』と言う曲の制作経緯と歌詞考察の順に進めていこうと思います。
【制作経緯】制作の発端は難病を患ったhideのファンである少女、貴志真由子との交流によって作られた。
「マイナス言葉を使って、ノーテンキな曲を作りたい」というのを総合的なコンセプトにし、「不幸」というタイトルとシンプルなコード進行から全く外れていないメロディで構成されている。
当初hideは「このタイトルでいいのか」と悩んでいたが、家の近所で「レ・ミゼラブル（フランス語で『不幸』）」が公演されていたことに大きな運命を感じ、「このタイトルでいこう」と決めた。
この先からは『MISERY』の説明と歌詞紹介・考察していこうと思います。
ちなみにこのシングルはhideのソロデビューから５枚目のシングルで２１万枚の売上枚数でした。
『MISERY』
黒文字：歌詞
赤文字：自己考察
ハレルヤ ラ ミゼラブルDo you wanna show me how low & low?
ハレルヤ ラ ミゼラブルDo you wanna show me how low & low?
SAY ハレルヤ
（讃えよう、君はどれだけ悲惨な状況か見せたい？）
君の痛み うれしそうに 羽根を広げて舞い降りてくる
昼の光は 君の傷を抱いて 優しく広げてゆく
（辛さや苦しさを痛みをhideなりに強く理解したいと考えている）
ハレルヤ ラ ミゼラブル 星の嘆き聞けば
ハレルヤ ラ ミゼラブル ほんの小さな事だろう
SAY ハレルヤ
（幾千億の星を考えれば、人間のちっぽけなこと）
夜の闇に落ちてゆけば 忘れてしまう事なのかも
揺れる思い つかのまの夢 小さな悲劇
（眠ってさえしまえば忘れるくらい小さな悲劇かもしれない）
降る星の数 数えたら 泣くのに飽きたろう
笑う月の蒼さ 傷をなでて 閉じてゆく
（飽きるまで泣いて上を向けたら君の病気さえもなくなってしまうかも）
Stay free your misery.降りそそぐ悲しみを その腕の中に抱きしめて
Kiss your misery.枯れるまで踊るだろう
全て受け止めるよ このままStay free my misery.
Stay free my misery.
Stay free my misery.
（生きてるからこその苦しみに囚われないで、君のその腕で受け止めよう）
（不幸にすら口づけしよう、どんなに苦しい運命も楽しんで全てを受け止めよう）
Stay free my misery.炸裂する痛みが 駆けぬけるだけの風ならば
Stay free my misery.雨のち晴れを待とう
ほら 君の涙を食べちゃおう
（生きているからこその苦痛に囚われないで、不幸続きじゃないよ）
（辛さは僕に打ち明けていいよ）
悲しいと言うならば 空の青ささえも届かないもどかしさに 君は泣くんだろう
（自己の価値観だけで悲しいと思ってしまうと青空を見ても君は嘆いてしまうだろ）
君の小さな身体包んでる夢は 痛みを飲みこみ 鮮やかになる
（痛みを知っている君は誰よりも綺麗で優しくなれる）
Stay free my misery.手を伸ばせば感じる その痛み両手で受けとめて
Stay free your misery.愛しさを 憎しみを 全て受け止めて そのまま
Stay free your misery.
（生きてるからこその苦しみに囚われないで、君の両手で受け止めよう）
（苦しみにとらわれず、そのまま全てを受け止めよう）
Stay free my misery.降りそそぐ悲しみを その腕の中に抱きしめて
Stay free your misery.枯れるまで踊るだろう
（生きてるからこその苦しみに囚われないで、君のその腕で受け止めよう）
（苦しみに囚われないで、どんなに苦しい運命も最後まで楽しんで）
全て受けとめて この空の下で 君が笑う
（全てを受け入れられたらどんな空模様でも君は笑顔になれる）
こんな感じで歌詞の自己考察してみました。
難病を抱えたファンの子と共同制作のように作られたというこの曲は、hideというより松本秀人という人間性、寛容さ、が大きく歌に反映されているように感じ、命の尊さと命のちっぽけさや病気と運命などへの受け入れ（考え）方の考察になりました、色々な解釈ができると思いますが、ぜひ一度、歌詞を噛み締めるように自分に吸収するように『MISERY』を聴いていただけると嬉しいです。
聞けば聞くほど、考察しすぎてhideという人間の見当がつかないほどのセンスと奥深さを感じました。
※hideの友人が、hideの良い所は優しいところ。hideの悪い所は優しいところ。と言っていたらしいです。本当に優しい人だったんだな・・・
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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